記憶を失ってゆく、、、

「私の頭の中の消しゴム」「明日の記憶」など、若年性アルツハイマーの映画やドラマが多くなっている。

人は年齢とともに脳の萎縮が始まるのだが、
記憶を失ってゆくこと。
その人の生きてきた記憶という時間が失われてゆく。

お互いの瞳を見つめあいながら、
愛を感じ合いながら、一緒に過ごしている今という時間が
次の瞬間、忘れ去られてしまったなら、、、
その人を愛しているあなたは耐えられるだろうか?!

いま、その人を愛している自分自身を完全否定されてしまうのである。
考えたこともないが、きっと、想像を絶する事象なのだろう。

人はある意味では孤独である。
この世にひとりで生を受けて、この世を去るときもやはり、ひとりである。
だからこそ、いまという時間を大切に、いま目の前にいる人との触れ合いを大切に生きること。

もし、愛する人が記憶を失ってゆくとき、その失われてゆく記憶の片隅に、ちっぽけな思い出として残れたなら、どんなに幸せだろうかと思う。。。

コメント

nophoto
ニックネーム無し
2006年5月21日0:02

はじめまして。最近、と言っても二ヶ月位前に「博士の愛した数式」という本を読みました。80分しか記憶の持たない数学者と家政婦親子の物語。でも私は物語の主軸の2人よりも、博士を愛するがゆえに彼のそばにいることに耐えられず家政婦を雇い続ける婦人のことばかり考えてしまいました。
記憶がなくならなくても、すぐ隣にいる大切にしたい人が近づいたと思ったら少し離れてしまったり、何を考えているのかわからなかったり、そんな風に感じる時の孤独は、一人でいる時の寂しさよりつらいなぁと私は思うんです。りえのすけさんは、大切な方がいらっしゃるのですね。。。